Oculus Rift で動画再生できるソフトを作る

Oculus Rift で動画再生できるソフトを簡単に作る手段としては2通りあります。

(1) ソースコードが公開されているモノを再利用する。

(2) Unity の動画再生アセット(有料/無料)を利用する。
アセットストアで、Script -> Integration に行くか、video で検索 すると、使えそうなアセットが見つかります。media や player で検索してもよいかもしれません。

私は、AVPro Windows Media と、AVPro QuickTimeを買いました。
AVPro QuickTime は、QuickTime のデコード機能を利用して動画再生するアセットですが、.mp4 のデコード速度が遅く、激しくコマ落ちします。FFmpeg で、.mp4ファイルを高速デコードできるようにフォーマット変換すれば問題無いのですが、ファイルサイズが2倍程度大きくなります。なので、Windows環境限定であれば、AVPro Windows Media が良いかなと思います。



動画の再生の仕方は、アセット付属のサンプルデモなどを調べれば分かると思います。
AVPro Windows Media の場合は、UV(0〜1正規化)付きの3Dモデルデータに動画再生用マテリアルを割り当てるだけで、Unityの3D空間上で動画再生が可能になります。
動画ファイルによっては、DurationFrames (総フレーム数)が正しく取得できない問題があって、IsFinishedPlaying が正しく判定できないことがあるので、多少、試行錯誤は必要かもしれません。


次は、Oculus Rift 用のGUIの作り方ですが、「Unity GUI Package + Example」が、Unityの原始的なGUI作成方法とほぼ同じ要領で作れるので初心者には便利だと思います。

ちなみに、Unityの原始的なGUI作成方法はあまりに不便すぎるので、NGUIなどのGUIアセットが販売されています。How to use NGUI with the Oculus Riftを参考にすればNGUIも使えそうです。
※ NGUIはStandard版のみアセットストアで購入できます。古いバージョンが欲しい人は、Pro版を本家サイトから購入する必要があります。




動画再生ソフトに不可欠?かもしれないファイル選択機能は、
UniFileBrowser 
Native Dialogs
辺りを使えば実現できそうですが、まだ試していません。
(Windows環境では、動画ファイルやフォルダをEXEに直接ドロップすることができるので、ファイル選択GUIをつくらなくても、しのげちゃうんですよね...)