Unity製 Oculus Rift アプリが動作しない時の対処法など

拙作 Oculus Kaleido Player が動作しないとの連絡があったので、動作環境について調べました。
Unity製 Oculus Riftアプリが動かない時の参考にしてください。

(1) 起動時にクラッシュしてしまう。


これは、グラフィックスドライバがインストールされていない、または、VirtualPC(仮想環境)で実行時に発生します。
DirectXOpenGL が正常に実行できないことが原因のようです。

↑画面プロパティを見ると 標準VGA 等になっています。


nVidia / AMD / Intel などから最新のグラフィックドライバをインストールしてください。

(2) コンフィグ画面は出るが、Play! を押すと黒画面になる。


↑コンフィグ画面

↑黒画面内に FPS:0 などが表示される。
これは、Oculus.dll が読み込めない場合に発生します。
以下のランタイムをインストールしてください。
Microsoft Visual C++ 2010 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=8328

※稀にアプリが64bit版として作られている場合は、こちらになります。
Microsoft Visual C++ 2010 SP1 再頒布可能パッケージ (x64)
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=13523

(3) 画面が樽型に歪まない

これは、HDMIもUSBも未接続の時に起こります。

全ての接続を確認してから、アプリをもう一度起動し直してください。

(4) その他

何かおかしな現象が起きる場合は、XXXX_Data フォルダ内の output_log.txt を調べてみてください。
解決のヒントになるログが記録されているかもしれません。


Unityとは直接関係ありませんが、Riftアプリによっては、追加でインストールが必要になるランタイムがいくつかあります。例えば、カスタムメイド3D(R-18)では、DirectX 9.0c が必要になります。

DirectX End-User Runtimes (June 2010)
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?displaylang=en&id=8109
特に Windows8 では、DirectX 9.0c がWebインストーラからは入れらないので、上記フルセット版をダウンロードする必要があります。


Visual C++の特定のバージョンで作られたDLLを含むようなアプリでは、下記サイトに書かれている再頒布可能パッケージをインストールする必要があります。
http://softinfo.seesaa.net/article/126815675.html


それでも動作しない場合は、OSの種類(Windows Vista/7/8 ,32/64bit版)、GPUの種類、パソコンの型番等を作者に連絡して相談してみましょう・・・^^;